接客をしている時に気になるのが、おしぼりを渡すときのマナーですよね。
お客様にどんな風におしぼりをお渡したら失礼にならないのか、どうしたら喜ばれるのか?
ここでちょっとまとめてみました。

おしぼりを渡すときは広げて渡す?

丸まっているおしぼりをそのままお客様に出すのはNG、と言われています。
マナーとしては、丸まっているおしぼりを広げて手渡しするのが良い、とのこと。
その際には、折り目側をお客様に向けるとより丁寧になるようですね。

 

ですがこの渡し方、「衛生的に気になる」というお客様も最近は増えているのだとか。
飛行機内でのサービスでは、キャビンアテンダントがおしぼりに直接触れることなく、トングを使ってお客様に渡す、ということも行われているようです。
これからは、おしぼりに直接触れることなくお客様に提供する、という流れが強くなっていくかもしれませんね。

グループでご来店のお客様におしぼりを渡す順番は?

お客様が複数人のグループでご来店の場合、それがランチミーティングなどのビジネス関係の集まりの場合は、上座に座っている方から順番におしぼりを渡すことになります。
ここでちょっと気を付けたいのが、最近のビジネスシーンでは「女性がそのグループのトップだったり、クライアントだったりすることも多い」ということ。

 

年配者や男性を優先する日本の習慣に従って、上座に座っている女性ではなく、下座にいる年配男性から先におしぼりを渡す――というシーンが時折見られるそうですが、上座にいる女性が大切なクライアントであることも多く、気を利かせたつもりが、お客様に気まずい思いをさせてしまっていた……ということもあるそうです。
お店のスタイルもいろいろあるとは思いますが、時代に合わせた接客をしていきたいものですよね。

 

お客様がカップルの場合は、レディーファーストの精神にのっとって、女性のお客様からおしぼりを渡していくほうが印象はいいよう。
ですが、年配のご夫婦の場合は、男性のほうから先にサーブしていく方が、お客様に気まずい思いをさせることが少ないかもしれませんね。

サービスは『お客様本位』で

サービスは、なにより『お客様目線』『お客様本位』であることがベストです。
マニュアルはサービスの均質化という面で必須ですが、TPOや時処位に合わせて臨機応変に対応させていくことも必要ですよね。