片や、タオル地で肌ざわりが良く、温かくしたり冷たくしたりと、季節や環境に合わせて温度調節もしやすい「布おしぼり」
片や、衛生的にも安心で、サイズや厚みなどにバリエーションがあり、使い勝手のいい「紙おしぼり」
どちらも一長一短ありますが、さて「環境への影響」という点では、どちらを使用するのが良いのでしょうか。

リユースする布おしぼりは環境にやさしい?

タオル地などで作られている布おしぼりは、使用後に貸しおしぼり業者などによって回収され、洗浄・殺菌を経て、再び飲食店などに供給されます。

一枚のおしぼりは平均で25回ほどリユースされるため、使い捨ての紙おしぼりよりも環境にやさしい、と言われていますが、おしぼりを洗浄殺菌する際に出る廃液などによる、河川の環境汚染の心配はありますよね。

おしぼり洗浄のための工場では、もちろん細心の注意を払って洗剤や廃液の管理をしているとは思いますが、完璧にエコロジーか、というと、色々と考えを深めていく必要はあるかもしれません。

パルプを使用する紙おしぼりはエコじゃない?

使い勝手が良く、多くの飲食店等で使用されている紙おしぼりは、現在、日本だけで年間29億枚も使用されているといいます。

紙おしぼりの原料は、樹木から取り出したパルプですから、環境破壊がちょっと心配になってしまいますよね(ちなみに、レーヨン素材の紙おしぼりもありますが、こちらも木材パルプから作られるものなので、手ざわりは大分違いますが、紙おしぼりの仲間、という感じですね)。

ですが現在は、再生紙100%をうたう紙おしぼりも増え、環境に配慮したものが製造・供給されるようになってきました。
紙おしぼりを購入したり使用したりする際に、再生紙を使用しているかどうか、少し気にしてみると、社会全体のエコロジー意識も高まっていくかもしれませんね。

エコロジーを目指して、マイおしぼりを使う人も

最近では環境に配慮して、「マイおしぼり」を使用している、という人もいるそうです。
マイおしぼりと言えば、子供の頃、遠足にキャラクター柄のおしぼりケースとおしぼりを、セットで持って行っていたことを思い出す人も多いのでは。

大手ショッピングサイトで検索すると、大人でも使えるおしゃれなおしぼりケースとおしぼりを見つけられます。
エコロジーを意識して、場合によってはマイおしぼりを携行する、というのも、現代のひとつの選択かもしれませんね。